コーエーテクモゲームスさんが協力されているということもあり、ますます気になって仕方がなかった三国志展に行ってきました! 一言で言えば面白かった! に尽きます。展示内容も楽しいですが、何より展示方法と音声ガイドが面白いので目をキラキラさせて見入ってしまうものばかりでした。
既に行かれた三国志ファンの方々が、「本当にリアル三国志だった」「何時間でも何回でも行ける」「武将たちがすぐそこに感じられるようなとてもよい展示」などなど大絶賛でして、凄く楽しみにしており前売り券を用意しこの日を心待ちにしていたのです。期待を裏切らない面白さで、写真を見返して思い出す度に荒ぶっています。
かくいう自分は三国志にもとても疎く、全員同じ名前に見えるという呪いにかかっていて中々名前等覚えられなかったり歴史が覚えられなかったりという人間なのですが、今回は人名が限られていたのもあって分かりやすかったです。無双の敵武将の名前一覧のように出てきていたら混乱していたと思うのでそこはセーフでした(笑)
そしてそして今回の展示は個人使用にかぎり撮影可なのです! 何という太っ腹さ!! しかし当然ながら映像展示はNG、フラッシュ撮影等もNGです。詳細は公式サイトを御覧ください。
気になる混雑加減ですが、全く読めず。土日でも意外と空いているというときもあれば、TVで特集があったのでというのもあり、とりあえず余裕を持って早めに集合しましたが大正解でしたね。結構な混雑でして、入場(※ちなみに入場は紙チケットと電子チケットは別の列ですのでご注意を。)はスムーズなのですが入ったら進まない&見えないという。
撮影可というのもあり更に進まないので自分の番になったら肉眼でまず見て説明書きとその物をサッと写真に撮ってはける、という感じでした。それでも2時間以上は見ていたので、これから行かれるという方は時間に余裕を持って伺うのをおすすめ致します。
しかしこのうだるような暑さ…駅からトーハクまでの道のりが既に修行ですよね(笑)公園口で集合したのですが、メトロで行ったのでまず公園口に行くまででへとへとで。「やっばいですねこの暑さ!」「日差しがやばい」「やばいと暑いしか口から出てこない」と、話しながら歩くのですが本当に地獄でしたね。
途中何度か水分補給をしながらトーハクに辿り着けば、チケット売り場は列が。前売り買っておいてよかった~と、思うもののこちらも少々並びましたね。そしてそこからがまたアスファルトの熱が地獄で…。真夏のトーハク恐ろしや。そして本館でやってるのかな? と、まず本館目指したら三国志展は平成館で、でした。しかしそれが楽しい出来事に繋がったのです。
なんと!!! トーハクくんとユリノキちゃんがちょうど来てくれたのです!!! 2人で荒ぶりながらカメラ構えたり手を振ったり一緒にも撮影してもらいました。
このトーハクくんとユリノキちゃん、めちゃくちゃファンサが凄すぎてこの猛暑の中、2人で押しつぶしてくれるんですよ(笑)さわり心地爽やかなので「うおおおお!」と、更に荒ぶりながら押しつぶされてました。
こんな感じですからね! 強いぞトーハクくん!!! タックルな勢いで来てくれるので嬉しいです。
超絶ファンサを味わったあとは、付き添いのおにいさんがトーハクくんとユリノキちゃんの名刺をくれました。ありがたく頂戴し、あとで2人で名刺を見ていたら「マジで!?」というようなことがあったのですが、そのお話は後ほど。
「ファンサ凄かったですね」「ニャブラハム市長(コエテクさん)を思い出しますね」と、市長の話をしながら征次さんが以前TGSで袁紹で参戦されたときに名刺を頂いた話を拝聴できましてこれまた荒ぶっておりました。自分ファイルしかもらったことない勢なんですよ。また名刺復活してほしいです市長~~~!!!
そんな話をしながら平成館へ向かい、入場をして
音声ガイドの真・三國無双コラボレーションガイドを借りました。800円で
岸野幸正さん(曹操役)、神奈延年さん(曹丕役)、中井和哉さん(夏侯惇役)、増谷康紀さん(関羽役・ナレーション)の特別ガイドが拝聴できます。これが必聴なんですよ!!! 皆さん絶対借りた方がいいと仰るのですが、本当に借りた方がいいです。
時折無双BGMが流れたりして無双の世界へ…という感じも楽しいですし、しっかりそれぞれのキャラクタが一緒に歩いてガイドしてくれているという感じも楽しめるのですよね。特に曹丕ファンの方は公式で夢では…? と、なると思います。借りた方々が「曹丕が夢」と、仰っていたのが凄く分かりました。あと自分が行った時のように混雑しているときには説明も読みにくいため、音声ガイドの解説だったり掘り下げが凄く助かりました。より深く理解を得るためにも必聴だと思います。
しかし毎回思うのですが、コラボ音声ガイドはCDで発売してほしいくらいなのですよね! 以前の戦国もそうでしたが期間が終わってしまうと永遠に聴けないというのが…!
個人的には増谷さんの関羽とナレーションが同時に拝聴できるというのも凄く嬉しく、慣れ親しんだあの声と共に楽しめるというのが感動でいっぱいでした。没入感もとてもありますよね。
そしてボーナストラックは笑いました(笑)九州展版も気になって仕方がないですね! とにかく夏侯惇の熱さで気温が3度くらいは上がってるのでは? と、思いながらフフフとなるのでした。
音声ガイドのはじめにを流しながら1番最初の展示へ入れば人人人でまず全然進まないですし細部までは見えないですしで、大変でした。この最初のところが1番混雑しておりましたね。なのでかいつまんで拝見していました。
絵の展示も多かったのですが、保存状態の凄さにまず感激ですよね。今もこうしてこんなに綺麗に残っているというのが凄すぎです。保存に携わってきた方々の並々ならぬ努力と技術の結晶ですよね、凄い。
この写真の絵は違うのですが、大きな絵になるとタッチが違うのが印象的で、「この絵とこの絵の人、別ですよね?」「この絵とこの絵の人同じタッチですね」「つまりこれは合作…アンソロ…合同誌」というオタク会話を広げておりました。一体何人体制で作られた絵なのか!
ちなみにこの話をこの日の別の予定の時に2人で話したところ、秋実さんが「言うなれば帝の即売会ですよね」と、発言されて全員で「それだ!!!」と(笑)
三国志展のチラシにも大きく載っている
「関羽像」です。
実物は立派すぎましたね! 目線を頂ける場所は混雑しておりましたが、並んで撮ることができました。よかったです!
それにしても圧巻の一言ですよ。この細かな装飾をすべて彫られているのですから本当に芸術品ですよね。造形の滑らかさといい、表情といい、布の表現といい、語彙力が足らないのがもどかしいです。
人形劇 三国志の人形の展示もありました。川本喜八郎さんの素晴らしい作品の数々は、その精巧さと美しさに思わず息を呑みました。
それぞれの武将らしい顔の違いも見入りますが、何よりその装備や服などの造形と、使用されている布の柄などの緻密さが言葉にできないくらいでした。個人的に好きなのは献帝の
玉簾(※冕冠との情報を頂きました。ありがとうございました)の部分で、思わず何度も実入り、写真もバシバシ収めました。諸葛亮の扇やシースルーの部分など、布の優美さも素敵すぎるのですよね。しかもこれらすべて動くというのが信じられないくらいです。
「壺」の展示物は幾つもありましたが、こちらが凄く印象に残っています。自分の中にある勝手なこの時代辺りのデザインイメージと異なったためです。
こちらは中山靖王劉勝の栄華を伝える逸品だそうです。ひと目見て栄華が伝わる色といいデザインですよね。埋め込まれている部分は元々は鮮やかな緑色のガラスだったとか。今は白濁しているので、できたばかりの頃の姿を想像する楽しさもこういった展示ならではですね。
自分が動物好きというのもあって動物のものがあるとふらふら吸い寄せられていました。こちらの
「騎象俑」も気に入っている展示の1つです。最初は象に猿が乗っかってるのかな? と、思って解説を見たら象に乗る仙人だったようです。この時代の象は神仙世界の動物とも言われていたようで、なるほどなぁとなったのでした。
こちら仙人よりも象の作りに気合が入っているのが特に好きなのです。作った方はより象が神仙世界の動物であると思って丁寧に作ったのだろうなとも思わず想像しましたが、元々は仙人の部分も精巧だったけども年月でこうなった可能性もあるのではてさて。
三国志展の中で最もお気に入りの展示物がこちらの「酒樽」です。
最初はお香でも炊く道具なのかな? と、思って上を見たら「酒樽」を書かれていて驚きました。実際に使っていたのか、副葬のためだけのものなのかは自分には分からないのですがとにかく美しいの一言です。展示も360度から見られるだけでなく、中の更に美麗な模様もしっかり見られるようにというものになっていて時間を忘れるほどでした。
龍や白虎などの神獣だけでなく雲気の文様が刻まれているこの酒樽は一度見たら忘れられぬほどの美しさです。何度写真を見返してもため息しか出ませんね。
後漢末期の戦乱時にこれほどのものを作れるというのもまず凄すぎますし、これを見れば涼州軍閥の大きさというのがどれほどであったかというのも実感できますね。
とにかく亀! というのも三国志展の思い出の1つです。グッズ売り場にも亀の装飾品が売られていて、買おうか最後まで悩みまくっていたくらいですう。結局買わなかったのですが…。
基本、印章には亀形のつまみがついているんだなということで色々な亀が拝めます。みんな後ろ向きなのでかわいい甲羅としっぽ部分が拝み倒せるのは嬉しいですが、頭の方の作りも気になる自分でした。
亀はかわいいのですがこの印章は
「天帝使者」印なんですよ。この可愛さだけども天の最高神の使者の印だなんて…! という現代ならではのギャップに思わず包まれるのでした。
日本の食卓みたいだなと思って見ていた展示品です。
こちらは
「銅製食器」なので墓に納めるためにつくった非実用品だとか。そしておかず用のお皿かな? なんて思っていたのは耳杯と呼ばれる食器は、おかずにも使われるのですが酒の杯としても使用されたんだそうです。なんで耳杯なんだろう? と、思っていたら把手部分が人の耳のような形だからだそうです。そう言われてみれば顔にしか見えなくなってきましたよ。
そういえばこの赤いのは錆かな? と、思っていたら音声ガイドで漆(うろ覚え)に見えるようにというニュアンスの説明があり、思わず「へぇ」となったのでした。
生で見たかった展示がこちらの
赤壁の矢です。
写真で皆さんあげていらして、あまりの圧巻具合に、生はどのようなものなのだろう!? と、とてもわくわくしながら進みました。実際に拝見すると「こりゃ~凄い。これは無双される側」となる矢の数に威力ですよ。無双でも船が矢で凄いことになっていて衝撃でしたが、なるほどこれはそうなるというものですね。
そしてこの展示方法! なんというロマン溢れる展示なのだろうと心躍らぬわけがないのでした。しかも休憩所も兼ねているのですよね! この矢の嵐を眺めながら座って一息入れられるというそのギャップもまたいいなと思うのでした。
矢も一本一本が本当に矢になっていて、どこを見てもとなるのが凄いですね。突き刺さっているその部分から振り返って見るのも面白かったです。自分が射られる側だったら戦力喪失というかもはや動かず受け入れるしかないと腹くくるだろうか、などなど思わず考えるのでした。
この部屋は武器の展示が多く、個人的に楽しみにしていた部屋の1つです。武器というのは傷つけるものでありますが、造形などを見ていると滾るものがあります。使いたい等は思わないのですが。
「弩」が真ん中に飾られていたので見入っておりました。本物の弩だ! という感じでテンション上がりますね。この写真には載っていないですが、熱心に見ている方が多かったです。
各部名称もしっかり図入り解説があるので見ていたのですが、名称がまた個性的だなと思ったのです。牛ってなんだ? と、思っていたら「ウシではなくギュウ」読みだったり、所謂引き金が「懸刀(けんとう)」だったり。こういうのをすぐに忘れる人間なのでしっかり覚えておきたいものです。
どういう使い方をする武器なんだろう? と、思っていたらまさかの盾だったというのに驚いたこちらは、
「鉤鑲」です。
盾にしては守る部分小さくないか!? と、思っていたら上下の棒状部分や突起部分で攻撃を受けて、ときに押し返したりな防御特化な盾ではなくて攻撃にも転用できる盾だったと。確かに形が戟や刀を受け止めつつも押し返しやすい感じだなぁと、面白かったです。
しかも曹丕がこちらを両手で使う特殊な武芸を学んでいたというのは知らず、だから7の武器がああいう形だったのか! と、今ここで知ることができました。
その流れで、更に無双は武器も忠実でもあったのだなと分かったのが張飛の武器です。
張飛の蛇矛のレプリカと発掘されたものが同時に展示されており、そういうところから史実に忠実で! と、物凄く感動でした。元々三国志に詳しい方々がこういったところから既に感動していたのだろうなと思うと胸アツですね! 自分もやっとこさ追いつけました。
しかしながら張飛が蛇矛を所持したかどうかというところはまだ分からないようですね。出土した蛇矛も三国時代から数百年以上も前の作例だとか。いつか所持したかどうかというのも分かる日がくるかもしれない…というのも夢溢れておりますね!
え!?
「撒菱」!!!! と、ニンジャ好きは興奮したのがこの撒菱です。あれ!? いつのまにニンジャ展に…!? と、思いましたが三国志展です。ちなみにコピー部分に、「シブい武器」と書かれているのに2人でニヤニヤしておりました。まく場所にとって効果が異なるため、知力が問われる武器ということでシブい武器と書かれております。
一体いつ使われたんだろうと思いきや、ゲームでも心が折れたり迷ったりしまくるあの定軍山で大量に出土と書いてあり、心の中は穏やかでなくなった自分でした(笑)
定軍山で思い出しましたが、定軍山の戦いももちろん触れられており、実際の定軍山からの眺めも写真がありました。お互い「これは迷わないわけがない」で一致しましたね。あんな山にこんな撒菱が要所要所でとなったら被害甚大ですね。
犬を連れているの文字を見て撮りまくったものの1つの
「武士出征像」です。馬丁の2人が随分控えめに作られているなとも思いつつ何より犬がかわいいです。
この他にも像はたくさんあり、邸宅や穀倉楼が幾つも展示されていて、しかもしっかり人や動物が配置されているのですよね。それを見て、「シルバニアファミリー」とぼやいていたのですが、途中で征次さんが「ねんどろですね」と仰ってすべてを持っていかれました!!! 像のお顔がやはり似たようなものが多いので、「これが当時の流行りなんですかね?」「今で言うねんどろですね」「粘土ろ! 大人気原型師さんですね!」と、カオスな話題にもなったのでした。もうそうとしか見れないですよ!!
公式でも触れられていた印の実物を拝むことができました。こちらが
「曹休印」です。
何が凄いって三国志登場人物の確かな印章はこれだけというところですよね! 曹休凄すぎます!!! 今回の展示は曹休や朱然ファンの方も荒ぶる展示ですよね。
それにしてもこれで「曹休」って読むのかと、まずそこからして凄いなとしか言えないのでした。そして実物の大きさですよ! あんなに小さいのか!! と。そういうのを探し出すのですから本当に凄いですよね。
でかい!! となった犬です。リアルサイズですよ。大型犬に近い大きさでサイズ感が妙にリアルだなと思いながら撮っていました。そして展示物の名前が
「犬」というシンプルなのもたまりません。
蜀のいかつい番犬というコピーもあり、かわいらしいタイプではなくいかつい感じというのも不穏な世相を反映してだそうです。表情1つで読み取れる情勢というのもまたロマンですし、とあるお墓の入り口にというのもまた色々と想像を掻き立てられますね。
気に入っている展示物3位くらいのものがこちらの
「銅鼓」です。色々な動物が乗っていてかわいいな~と思っていたのですが、展示場所といい呪術的なものを感じるものでもありました。実際に祭祀儀礼などの場面で使われたものだそうです。中でもこのカエルが気に入っていて、思わずアップで撮りました。カエルの大きさが凄いサイズなんですよね。その後方に騎馬人物がいるのですが、逆では!? というサイズなのも好きな部分です。実際にどうやって使っていたのかというのも知りたくなるものでした。
圧巻な展示方法だった場所その2がこちらの
「曹操高陵」です。日本にいながら現地にいるかのようにという再現方法はいたく感動しました。
中の場所の詳細も書かれているのですが、こうやって現在地まで記載して下さっているのですよ! 上を見ても実際の写真にあるような作りになっていて、ただただ感動しました。曹操ファンの方であれば色々な思いがこみ上げてくるのではないでしょうか。自分ですら不思議な気持ちになりましたし、実際に行っているという感覚にもなりました。
棺が置かれていたと推定される場所というのもまたこれから先に確定になるかもしれないと思うと熱いですね。
そして世界最古の白磁が! まさか来日するとは思わずで、こんなお宝をこの目で見ることができるとは…と、感動と衝撃とでいっぱいいっぱいになりますね。場所も模してあるので神妙な面持ちに。何よりこんなに綺麗に残っているのかという所も既に感動です。どれだけの時間が流れようとも美しいものは美しいのだなと改めて思いました。
そんな模してあるこの展示場所には曹操の遺言と薄葬についての講座が書かれていました。無知な人間なので読んでいたのですが、曹操は情勢が不安定であるから喪に服す必要もなく、職務を遂行し、遺体を飾ったり金玉珍宝も墓に入れてはならぬと伝えていたのですね。
実際にこの曹操高陵の発掘が始まれば、盗掘はあれど副葬品が質素であったことから概ね実行されたのだろうという見解であるというのもなるほどなぁと思うのでした。音声ガイドでも曹操様がこのことについて触れられておりましたね。盗掘についての部分の言い方がまた曹操様らしくて口元が緩むのでした。
これはなんだろう? 服に付ける飾りかな? バックチャームとかに欲しいなぁと思っていたら本当に用途不明と書いてあって思わずツボにハマりました。
何かに取り付けられていたものだけども詳細は不明とあってますます気になって仕方がないものです。でもこれ本当に今も普通に売っていてもおかしくないデザインですよね。むしろ服にバッチのような感じで付けたいです。
イケメンですよイケメン!
「佼人」と真ん中から少し上に彫られていますね。佼人というのが主君に近侍した美少年のことだそうです。
確かによくよく見てみますと今まで飾られていた
ねんどろ出土した人形たちの表情とは違い目元涼しげな感じになっていると勝手に思っているのですがどうなのでしょうか…!
「ベルトのバックルみたいですね」と、征次さんが仰っていたら本当にバックルだったのがこちらです。
なんという緻密でかつ豪華なバックルだろう。これ作るのに一体どれほどの年月が必要なのか…とか考えていたら曹丕の音声ガイドでツッコミを1人入れているという情報量の多いコーナーでした。
この
「金製獣文帯金具」ですが、曹丕が欲したということでこれだけ豪奢かつ精巧なものならそれは欲するよなぁ、となっていたのですが、「いやそれ絶対圧かけた言い方だったでしょう!?」と、ツッコミ入れたくなる音声ガイドがよかったです。この後征次さんと「絶対圧かかってましたよね!?」と、わいわい話すのでした。
動物シリーズです。なんという可愛さ! さっきのいかつい番犬と大違いだぞ!? となる犬です。ちなみに犬と水鳥と鶏です。
魏の動物模型は後漢時代と比べると簡素でどこか愛嬌が漂うと書かれていて凄くよく分かるなと思いました。不穏な情勢の時代の蜀ではああいう犬になり、魏ではこうなり。情勢によってこうも違うのかと、動物模型だけを歴史順に並べてみたらどういう感じになるのかというのも見てみたくなりました。
ラストはこちら
「揺銭樹台座」です。
この隣にあった「揺銭樹」自体も凄く印象的だったのですが、動物好きはこちらに惹かれました。ちなみにこの動物は架空の動物であり、侵入者を威嚇し、墓主を天上へ導く役目が期待されるものだとか。牙や開いた口は如何にも威嚇という形ですが、全体の造形はとても天上を彷彿させるもので、足元にも顔が付いているというのが更にこの動物の高貴さも感じさせてくれますね。首の近くにいるのは鳥でしょうか? 背中のが人間ですかね。
最初の方に像が仙人を載せているのもありましたが、あちらは後漢2世紀、こちらは3世紀と考えますと時代が進んでこういう変化があったのかはたまたたまたまなのか、同じような意味合いのものでもこうも異なるというのが歴史の面白さですね。
というわけでたっぷり2時間以上でしたが、それでもじくりと見ているわけではないので大ボリュームですよね! 正直前売り券のお値段でこんなに見ていいの!? という感じでした。
三国志も詳しくない自分でも見ていて凄く楽しい展示ばかりでしたし、お気に入りのものも見つかりより楽しい時間でした。場内には三国志に詳しく、同行者の方に解説している方もいれば、知らないけどもという方もいらっしゃっていて、でも皆さん凄く楽しんでいる印象が強いです。とにかく面白い三国志展でした! 想像以上にだったので本当に行ってよかったです。
さて、トーハクくんとユリノキちゃんの付き添いのおにいさんから頂いた2人の名刺ですが、「これだとヒガシヒロシみたいですね~!」なんて笑っていたらまさかの
「アズマヒロシ」が本名だったようで戦慄しましたよ!!!(笑)
通称が「トーハク」で、本名「東 博」だったとは!!! その後から我々はトーハクくんのことを「博」呼びをし、「博のファンサが熱かった」などなど語り合うのでした。しかもユリノキちゃんも本名は「ノキ ユリ」という衝撃度!!! 今度出会ったら「博~!」と呼びたいと思います。馴れ馴れしいですけど(笑)
せっかくなのでトーハク内で休憩しましょうかと思っていたらどこもかしこも満席! ゆりの木さんなんて50分待ちですよ! 溶ける!!! ということで上野駅に向かってアイスを食べて涼むのでした。ポケモンコラボ美味しかったです。
ピカチュウの10まんボルト! ~フルーツミックス~と8月限定のモノクロラブ チーズケーキのダブルで食べましたがどちらも大当たりでまた食べたいと思いました。
思えば博もユリノキちゃんもポケモンに出てもおかしくないキャラクタですね! 博フレーバーとか食べてみたいなと思いながら、三国志に思いを馳せるのでした。
三国時代という激動の時代を色々な視点から眺められ、思い入れのある勢力には更に想いを強くし、他の勢力にも惹かれ、その時代を生きた人々の息遣いや信仰などに触れ、そしてそんな時代は人形劇やゲームになって今もたくさんの人に愛される、そんなことをしみじみと感じる三国志展でもありました。行こうか迷っているという方は是非とも! と、おすすめしたいですし、九州展を待っているという方は感想を語り合いたいですという思いでいっぱいです。
唯一心残りがあるとすれば赤兎馬くんがすぐに売り切れることでしょうか(遠い目)次の入荷は果たして…!?
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