舞台 下天の華 夢灯り感想

2016年05月23日

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※写真は前回と今回の両方です

「舞台 下天の華 夢灯り」

 日程:2016年5月13日(金)~5月23日(月)
 場所:全労済ホール/スペース・ゼロ

 脚本・演出:西森英行さん

 キャスト:富田麻帆さん(ほたる役)、小笠原健さん(織田信長役)
 久下恭平さん(黒田官兵衛役)、長江崚行さん(竹中半兵衛役)、川嵜祐樹さん(明智光秀役)、高橋良輔さん(羽柴秀吉役)、小林涼さん(徳川家康役)、横山真史さん(森蘭丸役)、粕谷佳五さん(百地尚光役)、福山聖二さん(織田信行役)
 角島美緒さん(お糸役)、村田恒さん(七介役)、他アンサンブル等…
 ※川嵜さんの嵜の字は本来は旧字の方です

 マルチシーン:羽柴秀吉回
 トークメンバー:明智光秀、百地尚光、織田信行、お糸
 進行:竹中半兵衛
 ※自分が観劇した回です

 関連記事:「舞台 下天の華」 感想
 http://jory1999.blog55.fc2.com/blog-entry-1886.html

 昨年の公演でとても感動し再演を願っていた「舞台 下天の華」が、今年は夢灯りになって上演されました。
 決定した瞬間、そしてキャストの方々がほぼ同じということでガッツポーズしたのも懐かしい思い出です。またゲームから抜け出してきたそのままというような方々を間近で拝めることができました。座席運が今年も素晴らしく(予約していただいた白湯次郎さんのお陰です。ありがとうございます!)、舞台全体を見ながらかつ近いという最高さでした。
 昨年の公演でもぼろぼろと泣きながら観ておりましたが、今年も予想通りでございました。写真を見ればお分かりかと思われますが、信行ファンというのもあり、信行が出る度にお話としてもそうなのですが、涙ぐんでしまい舞台が見えないという…。いい意味で反則ですね。

 さてこちらの舞台は所謂2.5次元と言われる舞台ということで、どうなのだろう…と思う方もいらっしゃると思います。自分も以前はそうでした。二次元のキャラクタを三次元の人間ができるとは思えない…というくらいには思っていました。
 それらを変えてくれる舞台が下天の華だと思っております。本当にすんなりと、「あのキャラクタがここに」と思えるのです。言葉で表現するのは難しいのですが、それらは是非観てみて下さいと言うしか!
 元々は乙女ゲームのジャンルですし、男性のキャストの方々が多い中、知っていた・プレイしていたという方は少ないでしょう。それでもそのままに、あのキャラクタならこういう仕草だろう、話していない時にこういう動きをするのでは? というのが伝わるのは、さすがプロの役者さん魂ですね。ファンとしてはそういうものが拝めることがありがたいですし、幸せです。

 そして今年はBGMでもゲームの名曲がふんだんに使用されており、流れるだけで反射的に泣けるというパブロフの犬というかそのような感じでありました。下天の華はお話もとてもいいですが、音楽も十二分に支えになるほどいい曲があると思います。
 この公演でも「一輪」や「華一輪」が流れたと思うのですが、この2曲は鉄板ではないでしょうか。聴くだけで良すぎて死にそうになるというのを地で行きます。そんな曲が流れる中、目の前で殺陣やお芝居を観られるというこの幸せ…。言葉にできないとはこのことですね。

「下天の華 星見の宴」

 http://www.gamecity.ne.jp/event/2016/hoshimi/

 日時:2016年8月21日(日)昼の部 15:30開演、夜の部 19:00開演
 場所:神奈川県民ホール


「下天の華 with 夢灯り 愛蔵版」

 9月8日発売予定
 2作品を収録したVita版(新規スチル、イベント多数追加)

 また、下天は今年動きがありまして8月には待望のオンリーイベント、9月には愛蔵版の発売が決定しております。
 新作というのが愛蔵版なのか新たに情報が出てくるのかは謎ですが、8月のイベントで明らかになると思われますのでそういう意味でも楽しみです。


 さて、舞台のお話です。
 今回はマルチ展開があり、自分の行った回は秀吉回でした。また、アフタートークショー回でもありまして非常にボリュームたっぷりでした。
 開演前の影アナもマルチの秀吉が担当でしたが、一番最初の最初で、「舞台 下天の華」と言わねばならぬところを「舞台の華」と高橋さんがおっしゃってしまったハプニングが(笑)
 ご本人様がカーテンコール後にて、「一番間違えちゃいけないところ間違えた」と(笑) 舞台下天の華というタイトルが一気に省略されましたね。というか信長という分かりやすい部分がなくなってしまったと…! しかしスタッフさんがその後袖で皆さんを呼ばれる際に、「舞台の華の皆さん」というような形でカバーしてくださったとも…! スタッフさん、機転が利く素晴らしい方なようで!


 追記部分は舞台の感想です。ゲームのネタバレにもなっておりますので、ご注意ください。
 時系列などもバラバラです。






舞台 下天の華 夢灯り

 前作のラスト部分である本能寺の変から始まるものでした。
 信長が休む本能寺に襲いかかるのはあの人の軍勢であり、容赦なく敵は織田軍に斬りかかります。
 アンサンブルの方々が最初から最後まで殺陣に野犬にギャグに引っ張りだこというかなくてはならぬ存在として大活躍されていたのですが、この冒頭部分の殺陣で物凄く綺麗な動きをされる方がいたのですよね。舞台の下手側の方だったと思うのですが、刀を抜く仕草のあまりの優美さに目を奪われました。
 というわけで最初からクライマックスになる夢灯りの始まりはなんと皆さんも殺陣からで! 観客としても盛り上がりますが、役者さん方も準備運動を超える感じなのではないでしょうか。最初から盛り上がるというのは一気に惹き込まれますね。

 殺陣が何度も拝めるのですが、これが本当にとにかく心を奪われるのですよ。
 前回でも絶賛しましたが、まさにキャラクタが目の前で戦っているというのがありありと分かるのです。役者さんや演出の方のキャラクタへの解釈とすり合わせの賜物だと思いますが、「あ、このキャラはこういう動きですよね」というのが心を掴んで離しません。
 信長であればその先の天下しか見えていないように敵などをいとも簡単にあしらい、余裕と気品を纏わせる太刀筋。
 蘭丸であれば、その大きい得物と体躯で豪快な動きでなぎ倒し、信長様には一歩も敵は近づけさせぬという気迫が伝わります。
 光秀と言えば誰よりも気高き気品が太刀筋や服の動きにも見えるのですよね。着物の袖が綺麗に動く様、刀を交える際は静かにそして無闇矢鱈とは振り回さない。
 秀吉はうって変わりひょうきんな雰囲気は出しつつも、確実に敵を仕留める実力者であり、表情は笑っているけども目はしっかりと得物に食いつくというその差が。
 心優しく争いを好まぬ家康は、自分からは攻撃することはほとんどせず、まずは相手の攻撃を刀で受け続け、最後の最後で大きな一振りをするという動き。
 百地は、師匠という立場、熟練者という立場もあり一生懸命なほたるとは全く違った余裕溢れる動きが目を引きます。自然体で確実に仕留めていく姿はまさに忍びとしての働き方を感じます。
 そして夢灯りからのメンバーである官兵衛は、普段は物静かなものの情に厚く、激しい部分もありというのが伝わる動きに。
 半兵衛は小柄というのもあり、フットワークが軽いという意味やあの意味もあるのか細かな動き、手数が多い太刀筋で敵をなぎ倒していきます。
 どのキャラクタも本当にそのキャラクタが戦ったらこう動くであろうというのを物凄く伝えてくださるのです。ゲームでは残念ながら戦闘中の絵などはなく、全て想像になるのですが、それらがここにあるという形でしょうか。ほたる含めて格好いいシーンですが、細かなところにも胸打たれるものです。舞台はどこを見ても面白いと思いますが、まさにそういう面白さを感じさせてくださりますね。
 今回は殺陣がなかったのは信行なのですが、それはやはりあの前作でしょう。あの全く戦いに向いていない、一人だけやっとやっと刀を振り回す姿。両手で持っているのに誰よりもへろへろである姿。信行ならではでもあり、あの戦いは思い出すだけで号泣してしまうので書くのはやめたいと…。


 さて、本能寺を乗り越えたところで改めてキャストの方々の紹介がありました。
 この時の信行の心細うな少し弱々しそうなそんな仕草にまた泣きそうでした。信行は作中でもよく泣きますが、ファンも同じくらい、いえそれ以上に泣いている気がします。

 基本的にはお話は夢灯りの本筋のルートで進みます。
 ほたるが化けているところですが、盗賊がというところで桔梗の姿になって場を収めるものですが、そこで官兵衛が見事一目惚れ…という展開はそのままですが盗賊兄弟がいい味を(笑)
 前回もですがオリジナルキャラがいいスパイスになっていて、今回も大笑いでした! 特に弟キャラのあの絶妙な小物臭漂う感じがツボです。

 今回のほたるの変身シーンですが、映像を交えながらでした。舞台の奥から飛び降りれるようになっている作りなので、あの映像とスモークの時に飛び降りて、ということでしょうか?
 それからほたると桔梗の着替えですが、間に合わない部分は代役の方が決して前や横を向かずに仕草などを真似、声は富田麻帆さんが収録されたものを流しているという形で再現しておりました。
 こういった部分の演出なども演出家の方で変わるので見どころの一つでしょうか。



 そして安土は束の間の平和がというところから改めて始まりました。ほたるは安土の盾として過ごしているというところですね。
 また全員が安土で再会になるわけですが、信長が余興をしろと秀吉に振ります。ここもマルチなのか分かりませんが、ここからアドリブが(笑)
 一発芸を振られた秀吉は戸惑いつつも観客の拍手でも囃し立てられる形に! しかし秀吉、ここで蘭丸を誘うと(笑)あの堅物の蘭丸も!? ということで客席も更に盛り上がる展開に! 自分もわくわくしながら一発芸を待っていました。
 秀吉と蘭丸で何をやるのだろうと見ていたら、ワンダー○アのCMのネタで!! まさかまさかのことで観客も大爆笑ですが、舞台上の信長様も笑っておりましたよ。「面白いぞ、秀吉」と、笑いながらおっしゃっていたと!!
 そもそもノリのいい秀吉であれば納得でもあるあの仕草と言い方なのですが、蘭丸もですからね!!!(笑)しかも2人できちんとデュオというか合わせていて完璧でしたよ!
 信長様も「お前らいつ打ち合わせしたんだ」と笑いながらおっしゃるほどで。いやはや爆笑でした。どうやら検索してみますと、各日ごとに違ったようで! マルチ展開のアドリブまでこれほど凝っているとは。声を出して笑い、拍手で盛り上げるという会場一体となっての盛り上がりはやはり楽しいですね。

 この会場と舞台の爆笑モードをきちんと戻すのはほたるで。
 信行のことを案じておりますね…。信行といえば家康が碁を持って行ったりしているようですが、悩み苦しい状態が続いていると…。
 信行は自分の気持ちも信長の気持ちも分かっていて、だけどもそこに素直になることができない。どうしてもどこかに理由を見つけてそこにぶつけてしまうような迷いや苦しみが伝わってきて辛いです…。もう全て分かっているのだから、あとは信行次第だけども…! だけどもなところが信行らしいですよね。
 誰よりも兄である信長のことを理解していて憧れていて、けれども届かない。信行には信行の良さがあるにもかかわらずそれではなく、信長が魅せるものに目がいってしまう。他人も自分ではなく信長についていってしまう。ひねくれて素直になれなくて、だけども心優しくて…と、考えるだけで既に泣きそうですが、ここはもう信行を見ているだけで本当に辛いです。
 ゲームでも魂が抜けてしまったかのようなスチルがありましたが、まさにあれですよね…。だけども抜けきってはおらず、心が晴れるわけでもない。
 しかしそんな信行に、信長は灯籠流しに誘います。ほたるが”夢”と表現した灯籠の火は”夢灯り”と信長が言いました。光秀や秀吉、家康や蘭丸みんなの夢が灯った夢灯りも、信行にしてみれば本能寺を思い出す火でしかないと。本能寺の火もある意味では夢灯りでしたね…。叶うことはありませんでしたが…。
 兄弟喧嘩の仲直りのようなものをこんな大きな催しにまでということに見えてしまった信行がまた怒りを露わにしますが、やり場のない怒りというのも伝わってきます。とにかく苦々しく言葉を吐き捨てる信行を見ると胸が痛いです…。優しい信行も本当の信行だと思いますが、この部分も同じなのでしょうね。
 そしてそれら全てを受け入れてくれるであろう信長はずっと案じていると…。大好きな干し柿を持って、会ってくれぬ実の弟ところへ足を運び、声をかける。その行動も信行にとってはかき乱されるものだと思いますが…。
 そんな織田兄弟のこういった部分が本当に大好きです。とにかくもどかしいことが多い。お互いに分かり合っている部分があるからこそ中々進まないというこのじれったさも含めて最高なのです…。

 結局信行は灯籠流しを見ても心が晴れることはなく、ほたるの声にも「もういい!」と、声をがなりたててしまうと…。
 この「もういい!」から、あの「6年も…!」という台詞に繋がるところで、夢灯りで最も胸を打たれて涙ぐんだ部分をこうして見聞きできるとはと感動で張り裂けそうでした…。正直申しまして、「6年」が始まった辺りで頭真っ白で覚えていないと…。完全にあやふやなのですが、この台詞だけはしかと拝聴致しました。
 時系列がかなりあやふやなのですが、のちにでしょうか、ほたるが「もう風は鳴っていない」とトドメをさすことを言い、百地にも咎められるのですが、そのシーンも本当によかったです。
 そうなのですよね。吹き荒れていた風が鳴り止んでいたことは自身で痛いほど分かっていたと思います。本当にあとは全て信行次第であって、それらを信長は全て受け止める度量も器量もある。それがまた辛いところなのかもしれませんが…。

 確かその辺りでしょうかね。今回の舞台は展開がころころと変わっていくのが面白い部分でもあるのですが、余韻を味わう間もなく進んでしまうという部分もございまして、観ている方も素早い切り替えが必要かもしれないな、とは思いました。


 今回のお話はほたるが特定の誰か、というルートとは言い難く、全体的に全員とという風になっておりました。
 それぞれのルートでのエピソードを織り交ぜながらお話が進んでいきます。官兵衛が何やら動きを見せつつというときにも話は進みます。
 途中で鷹が暴走するというのがありますが、その前にほのぼのとする信長と家康の鷹狩りをする前のシーンがあります。ここでまさかまた爆笑するとは(笑)
 普通にいつも通り信長と、のほほん家康が出てくるのですが、ここでまさかの「信長大好き鷹狩りだ~!」とあの秀吉アドリブのワンダーコ○のCMが!!(笑)
 会場中爆笑と拍手でしたが、なんと家康も「信長大好き家康だ~!」と続いたのです!! これは信長役の小笠原さんも驚いたのかと。恐らくアドリブで小笠原さんが入れたところにまさかの小林さんもという感じでして、「家康、そうだったのか…!」というのは信長役でしたが、「いつそんなことを」のようなニュアンスのことは素の小笠原さんがという感じでおっしゃっておりましたね。
 まさかあのネタがここで活きるとは! 控えていた秀吉役の高橋さんもニンマリされたのではないでしょうかね。

 更にこの鷹狩りは信長が家康と蘭丸にお題を出します。
 家康の女性苦手克服のため、「ここには沢山のおなごがおる」というかのように言い、実際に客席に降りてお二人が口説くという!! ここはマルチではないようですね。
 蘭丸が早速「一生お守り致します」と、膝をついておっしゃれば「あまーい!」というツッコミが!(笑)更に信長様は、一生守ると言ってしまった蘭丸に「余ではないのか」という風に言い困らせておりました(笑)すぐさま「信長様もお守り致します」というかのように返事をする蘭丸もよかったです。
 蘭丸は七介との絡みが多いですが、今回はしっかり信長様ともという風に半々と言った感じでしたね。
 さて家康ですが、こちらもお嬢さんに向けて甘い言葉をということですが……「干し柿」と!!(笑)
 「そういうことではない!」と、即座に叱られておりましたが、そういう家康が可愛かったです。


 今回は鷹は映像で表現され、そこに動きと音響で戦闘として見せておりましたが、ゲーム中に幾度も出てくる野犬はアンサンブルの方々が毛皮を被って四つん這いで襲い掛かってくるというものでした。
 とにかく数人で敵を回さなくてはならにですので、トドメを受け少しすればまた攻撃ということで、ほたると同等くらいに体力を要求されているのでは…!? とも。野犬ならではの攻撃やダメージの受け方、転がり方などなど舞台上で迫力満点でした。

 さて、これまであまり触れてこなかった光秀ですが、今回は光秀も沢山戦うシーンがあったのですよね。最初の本能寺はもちろんのこと、信長が襲われることが多く、護衛も兼ねて傍にいるということで文官な兄様が戦う貴重なお姿がたくさんでした。
 どれもこれも優美で、熱い殺陣シーンなのにもかかわらずどこか涼しげで余裕のある表情で、でも信長様を脅かすものは許せることではないという闘志はしっかりと感じられる視線。
 兄様は今回は出番が信行ともども少なめでしたが、出る度に存在感はやはりピカ一ですね。二度でしょうか、思わせぶりに客席方面に向かって「ほたる…」と、おっしゃるのですが、それがまた非常にグッと来るものでした。


 そして夢灯りのメインでもある両兵衛、その上司である秀吉。
 話を知っているので、秀吉が話すたびに、そして事件が起きる度にあの人をついつい見てしまいました。そんな秀吉を想っての行動…。なかなか辛いですね。そしてその行動を見抜いているあのキャラクタも…。
 
 夢灯りの官兵衛と言えば思い切り積極的でもあるなと思っていましたが、舞台でも再現されましたね。いきなり部屋にやってきて押し倒すという。
 のちに官兵衛はしっかりと一目惚れであるということ、好きであるということを伝えておりましたが、今回のほたるは官兵衛ルートではないのでその先はなく…。
 そんな官兵衛をしっかり見ていて色々と言う兄様もよかったですね。兄様のそういうところから滲み出る愛情、大事にしているという想いがまたいいなぁと。

 半兵衛ルートのお話も盛り込まれておりました。
 具合が悪いということを知ったほたるが薬を大量に持ってくるのですが、実は苦くて飲みたくない半兵衛。「口移しでなら」と、冗談を言えば生きていて欲しいと思うからこそ本当にそうしようとすると。健気なほたるはもちろんですが、大慌ての半兵衛が可愛かったです。物凄く慌てきっており、本当にするだなんてと言いますが、生きていてほしいからという思いは十二分に伝わったかと。
 ここで半兵衛もほたるに恋心を持ったように描かれているなと感じました。後半部分で恋心を仄めかすような描写があり、そこでも可愛かったですね。
 半兵衛の外見は愛らしい、女性と見紛うものなのですが、そういったキュートな部分が動きでも感じられました。

 元気なようには見えるけども…という半兵衛の具合を心底心配する官兵衛のやりとりはいつでも何か感じさせますね…。
 自分を有岡城から救い出してくれた半兵衛に対しての思いは、ほたるへの想いほど直接的には語られませんが、「半兵衛…」と、その名を呼ぶ声だけでも伝わりました。これはゲームでも思いますが、たった一言でもそこに込める感情で本当に変わりますよね。お芝居の面白さでもあり、凄さでもあるなと思います。


 信長は猿や鷹、馬などなど次々と豹変する動物たちによって危険な目に合い、その犯人を探っていたところで、罠にかけられる安土の盾。
 しかしながら安土の盾は裏切るようなことはなしない、信長を傷つけるような真似はしないと言うのは、絆を築いてきた武将たちで。無論信長も本気にせず。
 疑われる原因になったのは、七介が信長をかばうために放ったクナイということで、七介は自分の命にかえてもそのようなことはと何度も何度も力強く言い続ける蘭丸がよかったです。
 蘭丸はもしかしてここで安土の盾=ほたる=七介という図式に気付いたということなのでしょうかね…?

 その裏で動いているのは犯人です。
 軍師と呼ばれ、頭脳明晰というのがよくよく分かるのはとことん一枚上をゆくその犯人の動きでしょうか。馬を観に行く部分はだいぶ分かりやすいというか、そこで光秀たちに後に見当がつけられてしまいますが、まぁそこは、ですかね。
 彼もまたただただ秀吉の天下のためにひたすら働き続け、自分の命が持たないからこそ素早い決着を…と、最後は大きな動きに出ます。
 止めに来た相棒であり、救った仲間に痺れ薬で邪魔をさせないようにもして天下布武を狙う男の命を奪うために数百匹の野犬を安土城へと送り込みました。
 優しい心を持っていることは分かっていると相棒に言われてもそれでも止められない。最終的にはほたるの言葉で野犬の動きは止めますが、今度は自分の命を…と……。
 自分が秀吉のために動いていたのと同じように相棒も最後は止めようとしていたのですよね。自分が助けてもらったからこそ、今度は自分が。
 多くは語らずとも、動きややりとりでそれらがよくよく伝わってきました。あの二人のいいところはそういうところだと思います。
 そしてほたるの力で命は助かりますが、毒を仕込んだ野犬の一撃を食らってしまった信長が今度は倒れてしまうと…。


 生死の狭間をという信長のところに現れたのは信行でした。
 あれだけ言って、あれほどほたるの前では信長のことを言いながらもいざその人がそうなりそうになれば泣いてしまう。起きている信長には会えず、目をつむっている兄の前でなら言えるというのが最後までらしいですね。
 「もう風は鳴っていない」と言えるようになった信行には新たな道を進んでいって欲しいです。最後は復活した信長にも声をかけておりましたが、そこがまた素直ではないのがいいですね。

 信行やほたるの声が届き目を覚ました信長ですが、本当にこの下天の華の信長様は格好いいですね。何も言わずとも「一生ついていきます」と、口から勝手に言葉が出るという表現がぴったりです。
 信長の野望30週年記念作品で生み出されたこの下天の華ですが、本当にまさにこの信長様は最強でなおかつ格好いいのです。乙女ゲーだから、女だからというわけではなく、男性から見ても格好いいと思うのですがね…!


 さて、最後はこれまでのことを四国平定で手を打つということになり、許されました。これまで以上に秀吉のためもあると思いますが、生きていて欲しいというほたるの思いを受け取り、生きて償って、そして…となってほしいですね。
 最後はマルチということで秀吉が締めくくってくださりました。秀吉のマルチは千秋楽だったようですね。そういえば、舞台の中で一度客席側から秀吉が出てきたことがありましたが、目の前に秀吉が! ということで驚きつつ、楽しい演出でした。


 カーテンコールがこれまた見ものなのですが、ひとりずつ並んでいくので見入りますね。そしてこの時の両兵衛が凄くよかったのですよ! 二人で同時に出てきますが、半兵衛を先に行かせようとしたのですかね? 一緒に行こうよというかのように官兵衛に誘いかける半兵衛とそれを受ける官兵衛が凄く凄く凄くよかったです。
 また、最後信長が登場する際には全員が手で登場する場所へ添えて、「どうぞ!」というかのようにされるのがまた素敵なのですよね! 最後の最後のほたるもそうなのですが、その演出にふさわしい方々だなぁと改めて思いました。

 いやはや本当に泣いて笑って迫力に見入った公演でした! やはり下天の華は最高ですね…。乙女ゲーだから…ということでプレイされていない方は損かと!! 9月に愛蔵版が出ますし、是非と言いたいです。


アフタートークショー

 トークメンバー:明智光秀、百地尚光、織田信行、お糸
 進行:竹中半兵衛


 このメンバーで行われたのですが、このトークショーに入る前に、「このメンバーは何?」と言われた際に、「チーム風?」と信行が(笑)「あ、チーム舞台の華でもいいかも」とも!!!
 というわけでチーム風のトークショーでした。
 司会進行は竹中半兵衛役の長江崚行さんです。なんと長江さんは最年少で、17歳と!! 98年生まれだそうですね。98年ってさっきまでそうでは? レベルですよ(笑)
 が、長江さんが真面目に進めようと思ってもまったく真面目に進めないメンバーで! 特に信行と百地が組むとまずいようですね。お話的にもほにゃららでしたが!
 ちなみに最初福山さんが自己紹介で噛んだ際には、「風が!」で頭を抱えて事なきを得た感じでして、最初から最後まで爆笑しっぱなしでした。


 まずは今回の役についてというお話でしたが、福山さんは「出番が少ない」と! 前回が半兵衛ポジションだったためかなり出番があったのですが、今回はモニターを見ていたと。
 また、同じく今回は出番がどうしても減ってしまった光秀の川嵜さんは「任務与えおじさんだった」と!! 客席も爆笑でしたね。
 しかし川嵜さんは佇まいからして本当に兄様なので、その兄様が「任務与えおじさん」というギャップが(笑)
 また、粕谷さんは通常運転で「前回で言う百地役」とかもう何も変わっていないことを!! チーム風の良心はお糸さんだけですね…!?

 お次は自分がほたるだったら相手に選びたいのは誰かということが出されました。
 どうやらほたる役の富田さんも同じようなことを聞かれた際に「佐吉」と答えたようで、チーム風のメンバーから「模範解答」と!
 このトークショーは爆笑しすぎて頭からすっかり抜け落ちてしまっているのですが、福山さんは「家康。めんどうくさくなさそう。ただ笑ってればいい」などなど。
 この時でしょうかね? 川嵜さんが考えている際に「やけん…」と仰ったのを福山さんがすかさず「野犬!?」と言い、野犬ポーズで走り回ると!! トークショーというか野犬ショーでしたね(笑)

 その他色々とお話があったのですが野犬で全部忘れてしまい…!
 最後は礼をしてはけるのですが、一人スポットライトを浴びて戻る信行が(笑)
 最後どなたかが置いていったペットボトルを長江さんが回収して帰るという行動を! 皆さん「おお~!」という感じで見ていたのですが、長江さんがはけきったおところで福山さんが舞台上にわざとペットボトルを置きに戻り、長江さんが慌てて取りに行きという終わってからも爆笑が続いた舞台でした。

 いやはや今回も泣きましたが、とにかく大笑いもした面白い舞台でした!
 トークショーありの回があればこれは是非そこをという感じですね。凄く面白かったです!! まさにカオスでした(褒め言葉)






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