文豪とアルケミスト 劇伴音樂集 感想

2017年12月06日

文豪とアルケミスト 劇伴音樂集
 ※上記画像リンクはAmakuriさんを利用したAmazonアソシエイト・プログラムです。

 ゲーム配信当時から楽曲人気の高さも物凄かった文アル待望のサントラが発売しておりました。アプリ配信後に実際に遊んでから購入したのですが、あまりの売れ行きに、再販の再販でやっとこさ入手できたという大大人気のCDです。作曲は個人的に大ファンの坂本英城さんということで、それだけで素敵な楽曲ばかりなのは間違いなし状態ですね。
 実際、ゲームを遊ぶ時に流れる最初のテーマ曲からがっしりと心を掴まれるどころか鷲掴みにされました。とにかくどの曲も聴いていて心地よく、何と言っても文アルというあの世界観に即座に惹き込まれます。聴いていると目の前の情景がまさにあの図書館や司書室になれるという極楽。最高の劇伴集ですね。これまでもずっと聴いておりましたが、聴いて雰囲気に酔いしれて…と、全然文字に起こせていなかったので、もうすぐピアノ独奏音樂集が発売してしまう! と、自分の尻を叩きつつキーボードも叩きました。



 あまりの人気っぷりに入手が困難になっていた時には、ノイジークロークさんが全曲試聴ムービーをこしらえてくださったというほど。CDが届くまで毎日のようにリピートしては、「早くフルで聴きたいなぁ…」と思いを馳せておりました。
 また、ゲームタクトさんでも演奏されており、来年は5月5日(土)の昼公演にて室内楽で綴る女性向けゲーム音楽というタイトル内で演奏が予定されております。昨年の室内楽での夢100がとろけるほどに素敵だったので、期待大ですね。

 また、こちらのサントラはどこもかしこもとても文アル愛に溢れた作りになっているのです。まさに封を開けた瞬間から、特務司書の皆さまは感激で言葉が詰まるのではないでしょうか。自分もあまりの装丁の素晴らしさに、ただただ見入ってしまいました。
 そして開いた瞬間のCDを見てまた更に感動するのですよね! 本当に素晴らしいデザインのもので溢れているこちらのCDなので、写真を撮って…とも思いましたが、こちらは是非開けてみてからのお楽しみということで。思わず、「あっ!」と、声に出される方が多いのではないでしょうか。

 こちらのCDにはブックレットに、谷口晃平P氏とイシイジロウ氏と坂本英城氏の3名の対談も掲載されています。また、Piano Ver.の譜面も付いているだけでなく、ゲーム本編で使用できる特典家具「アップライトピアノ」のシリアルコードも封入されております。
 アップライトピアノは買ったその日からずっと司書室に設置しています。色々な文豪たちが遊んでいたら楽しいですね。

文豪とアルケミスト ピアノ独奏音樂集
 ※上記画像リンクはAmakuriさんを利用したAmazonアソシエイト・プログラムです。

 文豪とアルケミストピアノ独奏會
 http://www.noisycroakrecords.com/special/bungo_piano/

 日時:2018年1月27日(土)
    昼:開演 13:30 追加:開演 18:30
 会場:トッパンホール
 出演者:ベンヤミン・ヌスさん、谷岡久美さん、宮本貴奈さん


 12月20日に発売が迫ったピアノ版の音樂集ですが、コンサートも開かれることが決定しております。チケットの競争率が凄かったのですが運良く取れたのでこちらも今からとても待ち遠しいです。当時はまだ演奏者の方が発表になっておらず、どういう方が演奏されるのだろうととてもわくわくしておりました。そうしたらまさか谷岡久美さんがご出演されるとは!! ということで、凄く楽しみです。ベンヤミンさんも宮本さんの演奏もCDはもちろん生演奏もとてもとても楽しみで、まずはCDでたっぷりと楽しみたいと思っています。


 以下、感想です。全曲ではなく一部の曲のみとなっております。ご了承ください。






文豪とアルケミスト

 周囲の特務司書さんの方々に人気なこちらの曲は、テーマ曲であり、司書ではない方も含めて1番耳にするものではないでしょうか。
 起動時からすぐにあの世界へと連れて行ってくれるという、まさに夢心地へのご案内という1曲です。
 文豪たちが静かな図書館で読書に耽ったり、執筆をしたり、紅茶や珈琲を楽しんだり…そういう優雅さも兼ね備えた曲調ですが、ヴァイオリンの主旋律が加わってからの重厚さは戦いの日々もというのを感じます。オーボエとクラリネットのソロでの繋ぎ部分も儚さも感じて、キャラクタや世界観の繊細さも感じられました。
 後半になるにつれて色々な楽器の音色が入り交じるので、レトロさや時代も頭に描けるようなという風になっている部分も好きです。全部の旋律ももちろん好きですが、使用されている楽器の音色の重なりがとてもたまりません。

 Orchestra ver.は、管楽器が美しく幕を開けるという形で始まりますが、その後に旋律を奏でる弦楽器はどこか物悲しさも含めた静かで美しいものになっております。幕開けではあるものの一気に花が開くという様子ではなく、花びらが1枚1枚丁寧に開いていくような、そんなイメージです。
 曲が進んでいくごとに色々な楽器が増えていき賑やかさと華やかで彩りにあふれていきます。管楽器が旋律を奏でればその後の弦楽器はまた物静かになるのかな? と、なりますがそうではなく数が増えていきその勢いは保たれたままという。打楽器やピアノなどさまざまな楽器が加わって壮大に幕を閉じるOrchestra ver.は、終わったあとに第二楽章を期待してしまいますね。なので、そこからまた繰り返し1曲目から聴き返すというエンドレスになるのです!(笑)


憩 ~Strings ver.~

 通常の方と、Strings ver.が収録されています。
 通常版の方をとりあげて書きますが、もしかしたら和と合わせて1番長くゲームで聴いている曲になるのかもしれませんね。
 曲名通りのまさに憩の時間を与えてくれる曲です。疲れたときに流せばそのまま子守唄のようにぐっすりと…と、なれるような。こちらもまた木管楽器の癒やしの音色がとにかく美しく、特にオーボエの高音の響きの美しさに聴き惚れるばかりでした。そして仕切り直しのようにたっぷりと間を持って再度曲を巻き戻してくれるピアノがまた素敵です。低めですが、身体の底からずんずん突き上げるようなものは一切なく、ゆったりと楽しめるものでお気に入りです。
 この曲はネコがどこかでお昼寝しているのではないかな、と思わず想像してしまう曲です。




 クラリネットがこれまた雰囲気にぴったりの曲ですね。裏や合間でのピアノや弦のリズム進行はどことなく、いくぞ! という雰囲気にもさせてくれます。
 個人的にこの曲は次に収録されている「いざ征きめやも」と続けて聴くのが好きです。あの独特の潜書のノリに向けてのというのをとても感じるので。
 実はこの「いざ征きめやも」を初めて聴いたときは少し驚いたのです。敵が出て来る場所にいざというわけなのですが、どことなくマイペースな感じもする曲で独特で新鮮だなと思いました。文豪だからかな? と、思っておりましたが、果たして…? そしてそんな様子が文アルにぴったりで好きなのです。


蝕ミニ抗フ文士タレ

 所謂ボス戦の曲なのですが、ボス戦らしい壮大さも感じつつどことなく切なさ寂しさも感じられる好きな曲です。文アルは絵からの雰囲気も物凄く感じられ、そこに更に音楽が加わることによって更に深みが増し、そんな雰囲気に飲み込まれるようにして…と、ハマっていく司書さんも多いと思うのですが、その深みに…と誘ってくれるような曲です。
 文アルの敵はどう見ても蝕まれてしまった色々な文豪たちが混ざりあったかのような敵もいて、そういったところもミステリアスな部分ですがだからこそ切なさや寂しさが感じられる部分(1:00~)が一層際立つ気がします。元々はこの文豪たちかもしれない、けれどもその文豪は敵に破れてしまい…という。


結果報告~勝利ノ場合~、~敗北ノ場合~

 印象に残るリザルト画面の音楽というのは多いですが、ゲームは基本繰り返してプレイするものでサントラで敢えて何度も聴くということにはあまりならない自分です。
 ですがそんな自分がサントラでも何度も聴きたいとなったのがこの文アルの2曲でした。勝利は明るく、敗北は暗くというものですがその短いたった数秒が上品かつ美しい旋律で聴きたさに繰り返しプレイやサントラでもとなっています。やはり弦楽器の持つ音の上品さや安らぎ感というのは凄いですね。そしてそれらを引き出す和音の凄さに惚れ惚れです。


折衷食堂

 文アルの食事の絵に何度喉を鳴らしたか…と。そんな美味しそうな、見るだけでよだれが出るような食事の絵ですがその食堂で聴ける音楽がこちらです。
 ほっと一息つけるような、楽しく美味しく食事を楽しんでいる文豪たちの姿がぽんぽんと浮かんでくる曲です。安らかで、そして美味しいごはんにうきうきするような軽やかなリズムに、思い思いに優雅に、食器の触れ合う音や珈琲や紅茶の香りが漂ってくるような。そんな風景を思い描いてくれるヴァイオリンの旋律、繋ぐようなオーボエにフルート、それぞれの楽器の音色の持ち味が食堂のそれぞれの形を表現しているように感じました。
 この曲をかけながら紅茶や珈琲を飲むという楽しみ方もしています。


未知ノ路往く文士タレ

 文アルの楽曲でダントツでお気に入りの曲がこちらの曲です。今度発売するピアノ音樂集でも収録されることがわかった時にはガッツポーズしたのでした。
 CDが届く前にイベントで初めて流れて、「なんだこの良すぎる曲は! この曲を聴くためにイベントを常に繰り返せねばならぬ!」ととにかくもりもり進めました。twitterでも検索したところ、大人気でしたね! サントラに収録されていますよという他の司書さんの呟きで、購入を決めた方も多かったのではないでしょうか。自分は1秒でも早く届いて欲しいと願っておりました。
 そんなこの曲の感想を一言で言うならば、「もうだめ(自分が)」です。本当にそれしか言いようがないくらいにどストライクなのです。何がそんなに好きなのかと冷静に考えても全部好きとしか言いようがないのですが、それでは感想にならぬと。
 落ち着いて考えてみれば、使われる楽器全ての音色や音域が自分の大好きな部分で埋め尽くされているというものでしょうか。ヴァイオリンで言えば低音~中音くらいが物凄く好きですが、そこで太く芯のある美しい音をビブラートで奏でられたらそらもうだめですよと!

 つい興奮し過ぎて文アルにふさわしくない文体になりつつあるので冷静になりたいと思いますが、まずリズムから触れたいと思います。未知ノ路を文豪たちが往くわけですが、未知の所を進む文豪たちですが迷い等は一切感じられずそれぞれの文豪たちの自信や実力に溢れた姿で突き進む姿が目に浮かびます。自分は尾崎紅葉がキャラクタでは好きなので、あのいつもの笑みで「ははは」と笑いながら敵を恐れずという姿がすぐに浮かびました。
 そんなリズムなのですが決して急かすようなものではなく、心地よいのです。掻き立てるような部分もありますが、荒い呼吸が似合うようなものではなく優雅さもある刻み方で、特に1番好きで好きでたまらないのが1:12辺りからのハイハットシンバルで叩いているかのような音色がかなりリズムを刻んでおりますがそれです! 最初は旋律部分に聴き惚れて聴き逃していたのですが、気付いたときの衝撃と言ったら…! あの旋律にこの素早いリズムがあってこそ更に美味しいのだなと噛み締めました。

 それから全体の旋律もキーボードの音色が不思議な感じがしてそれがまた凄く好きです。重なっているのでしょうか? その不思議な感覚に凄く惹き込まれます。
 特に1:13辺りからが大好きなのですが、1:33辺りからの和音での掻き立てられる所が1番大好きです。この曲全体の中で最もという部分です。最高潮に上り詰めたところで雄大なメロディを弦楽器と管楽器が重なり合うからこそ出る音色で響かせられて、そしてまた最初に戻るわけですが、願わくばそのまま終わらない世界へとなってくれたらと思ってしまうほどなのです。
 自分は坂本さんの楽曲では音から音への繋ぎ方、音の切り方や伸ばした時のビブラートや次への持っていき方というのも大好きなのですが、そのあたりも相まって更に素敵な楽曲なのです。
 それからこの曲は半音での移動がまたぐっときます。これは完全な個人的な好みですが。それにしても何度読み返しても全然この曲の良さが書ききれていないもどかしさを感じます。語彙力と文章力のなさに泣くしかないですね。

 
焦眉ニ抗フ文士タレ

 焦眉ニ抗フというタイトルからしてずるい(褒め言葉)なのですが、この曲も聴いた瞬間ずるい! と、思ってしまうほど最高に素敵な曲ですよね。
 眉を焦がすかのようにという危機が迫る様子が聴いた瞬間分かるのも音楽の持つ力の凄さですが、自分はこの曲の開始5秒くらいまでも特に大好きでして、開始の前の心の準備期間という風に感じていて、せーの! でメインテーマが始まって一斉に逃れたりという風に想像してしまっています。
 危機が迫る様子というのもあり、旋律がのびのびとしておりますが、拍ごとに刻んでいるリズムは掻き立てる様子、音を区切る部分は走るのを止めて息を整えている様子にも感じられ、奮闘している文豪の姿がありありと浮かびます。そんな中でものびのびとした旋律は自分は、文豪の着ている服のたなびく様子にも感じています。和服の方や裾が長い方が風や勢いに乗ってひらひらと、と。


開進止メヌ文士タレ

 自分の中で勝手に焦眉ニ~と姉妹曲と呼んでいるのがこちらの曲です。こちらも始まった瞬間に心を掴まれ離さないという素敵な曲ですが、開進は文豪たちを始めとしたこちら側がさぁ道を開いてやろうとなる鼓舞してくれる曲です。これが流れて負けるわけにはいかない! と、なる力強い曲ですね。
 文アル曲全体に言えますが、泥臭く足を踏み入れてと奮闘している様子が浮かんでも決して上品さは失わないという風に思っています。力強く、みなぎるこちらの曲ですがそれでも気高さや気品は決して失わずという煌めく意志も感じられて大好きな曲です。
 そして冒頭のヴァイオリンの低音のソロが大好きで大好きです。ヴァイオリンは低音が特に好きな自分なので、その音を鳴らしてくれますか~! と、更にどきどきしたのでした。幸せですね。


破錠スル齒車~Orchestra ver.~

 あ、これは勝てない…と、思ってしまうかのようなボスの貫禄を全身で感じられる曲ですね。始まってもいないのに撤退やむなし…と。あまりの貫禄にボコボコにされる姿がつい浮かんでしまって涙目になるような臨場感ある曲です。とにかく聴いた瞬間、勝てないと。コーラスも加わり曲が進むごとにえぐい数値でこちらの文豪を削ってくる様子も浮かんでしまうのですが、中盤や終盤で光の一筋が見えたかのような、今こここそが好機! と、なる部分もあって特にこの曲では終盤は勝ち越しに持っていけるかのように明るく光が差し込んでくる様子が見えて盛り返せる戦況というのを感じます。
 この曲は最後の最後の〆の部分が1番好きです。想像の幅が広がるというか、色々な最後を想像できる余地部分があると言えばいいのでしょうか。大苦戦しつつもなんとか勝利に持ち込めて暗闇が晴れて朝日が差し込むかのような、そんな風にいつも想像していますが、プレイヤーの数だけ勝利の形があるというかのように想像が楽しくなる部分です。綺麗な和音がまた心地よいです。

 




 こちらは同時視聴企画が行われた際に、坂本さんがリアルタイム参戦されたときの呟きです。タグで全部拝見できますので必見です! 何と言っても作曲者の方が1曲1曲について語って下さる貴重すぎる企画でした。企画者の方ありがとうございました! こういった企画もあり、CDや演奏会もありと文アルの音樂も心から愛されている様子が伝わることばかりで嬉しいですね。
 とにかくお気に入りの1枚になったCDで、文アルを知らないという方にもおすすめしたいです。フルで聴いてこそ更にのめり込む楽曲ばかりです。時間を忘れて音の世界に浸れる、そんな1枚になりました。
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