文豪とアルケミスト オーケストラ演奏會 感想

2018年12月02日

 ※上記画像はAmazonアソシエイトを使用しております


 2018年8月19日にサントリーホールで行われた、Music 4Gamer #3「文豪とアルケミスト」オーケストラコンサートが満を持してCD化しました。
 コンサート内でCD化が発表されたときの大歓声と自分の中の荒ぶりも今も思い出せるほどなのですが、本当に素晴らしい演奏会だったゆえにこうしていつでも聴き返せるという機会を作ってくださった関係者の皆さまのご尽力にただただ感謝するばかりです。本当に素晴らしいコンサートでして、他に言いようがないくらいなんです。語彙力に乏しく伝えられないのがもどかしすぎるのですが、とにかく極上の時間であり空間でした。その言葉でも足りないくらいです。

 ブログ内関連記事:Music 4Gamer #3「文豪とアルケミスト」オーケストラコンサート感想
 http://jory1999.blog55.fc2.com/blog-entry-2427.html

 コンサートのあとに感想を書きましたが、ただただ感動していて細部までの記憶がなく、CDで落ち着いて何度も聴けるようになり、「あ、こういうアレンジしてましたね!」という感じで思い出せるのもとても嬉しいです。
 また、こちらのCDは作曲者である坂本英城さんがサントリーホールのあの響きの再現をとてもこだわったという発言をされており、聴けばすぐにそれらがありありと分かるというCDです。音の始まり、そしてあのサントリーホールの空間に消えゆくその瞬間まで美しい、それらがとても分かるのも嬉しいです。


 発売日を迎えるまでひたすらリピートしていた視聴動画もございますので、文アルは分からない…という方でも是非お聴き頂けたら坂本さんファンとしてもとても嬉しいです!
 また、ブックレットにはコンサート会場で購入できたパンフレットの楽曲解説から一部加筆修正が加えられたものになっております。こちらもまた必見ですね!


 以下、感想です。
 ★が付いているのは特にお気に入りの曲です。






文豪とアルケミスト

 柴田さんが指揮棒を振り上げその1音目が始まる瞬間から鳥肌が立つほどであり、音が届けばその瞬間泣きそうになった曲です。
 文アルをDLし、開始すればまずこの曲に出会うのでまさにコンサートもCDでも、「文豪とアルケミスト」の世界へ誘ってくれる曲ですね。この曲で一気に惹き込まれた特務司書の方々も多いと思いますがそれゆえにこうしてオケ版でも拝聴できるというのは感無量ですね。解説にも書かれておりますが、この曲から始まるというのはやはり大きいですね。コンサート前、プログラムが発表になる前にどの曲から始まるか予想を脳内で繰り広げておりましたがやはりこの曲で! という思いが強かったのもありとても嬉しかったです。

 それから、原曲の全体的にはっきりと固めな音色も大好きで原曲もエンドレスしているのですが、こちらの東響さんとサントリーホールさんの響きでやわらかく…という奏で方も大好きなのです。年数を重ねていくごとに文豪たちもバーなどでゆったり過ごしたり…というのを覚えて彼らの持つテンポや空気をよりじっくりと感じさせてくれる、そんな風に思っています。




 ブックレットを拝読して気付きました。「あ! 本当に全部お休みになっている…!」ということに。あまりの自然さにそういう意識がいかなかったようで、拝読したあとCDを再度聴いて更に感動しました。

 こちらの曲は、Strings ver.が元になっており、弦楽器とその楽器が重なるごとに生まれる音色が印象的だと思っています。そして大元の原曲の「憩」は、フルートから始まりオーボエそしてクラリネットへと繋がっていくという、1つ1つの楽器を堪能する旋律が記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
 そしてこのオケ版は大元の憩の1つ1つの楽器を堪能する旋律を味わいつつも途中でその楽器同士が重なって生まれる音色というStrings ver.の印象的なところも聴けるという美味しいとこどりなんです! CDで改めて聴いて、美味しい+美味しい=美味しすぎるではないですか! と、荒ぶったものです。

 そしてこの曲は最後まで聴く度に、是非「和」と繋げて聴いてみたい! と、思う終わり方なのですよね。一度、「憩」「和」でメドレーとして聴いてみたいです。


★和

 CDで早く聴き返したい! と、待ち望んでいた曲の1つです。
 この曲は後半がガラリと壮大なアレンジになるのですが、「圧巻…」という記憶しかなく、もう一度思い出したいから早く発売日を…!!!! と、なっておりました。ついにその願いが叶いましたが、やっぱり最初は「圧巻…」しか感想がなくて、自分でツッコミを入れました。
 のんびり、まったり、そんな言葉がぴったりだと思う前半部分に、後半一気に綺羅びやかな展開が待っており、それの変化がまた一瞬なんですよ。前半と同じ旋律なのに楽器の数が重なるだけでこうも印象が変わるのかと思った瞬間、考える隙きすら与えないめまぐるしい展開が待っています。曲にさらわれる。そんな感じなのです。
 旋律の間もとめどなく音が入り、そのアレンジが最高なのですよ! ただ単に音階になっているというのではなく、そういう音を使われるのですね最高です! となっては燃えるのでした。和なのに燃える。こんなギャップが楽しめるだなんて、このオーケストラ企画さまさまなのだなと改めて噛みしめるのでした。


★未知ノ路往く文士タレ

 文豪とアルケミストの曲の中で最も好きな曲がこの曲でして、原曲・ピアノ版・オケ版で未知ノ路プレイリストが作りたいという夢が叶いました。

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 コンサートの感想でも書いたのですが、個人的にこの曲が1番アレンジの幅が広いのでは? と、勝手に思っていて1粒で3度美味しい曲と感じております。改めてオケ版を拝聴して思うのは、このオケ版アレンジが1番爽やかさが濃いのでは? ということです。リズムパートが更にくっきりということもあって若々しさや瑞々しさをより感じています。
 じっくり聴くことによって、文豪たちに馬に乗って駆け抜けて欲しいという妄想も膨らみました。それにしてもやっぱり大好きなんですこの曲。感極まって思わず涙ぐみながら打っています。46秒辺りからの曲調からが特に撃ち抜かれておりまして、1:13からの旋律でトドメなのが毎度なのです。どうしたらこの曲の良さや好きという気持ちが伝わるのか! と、毎回感想の度にもどかしくて狂いそうなのですが、とにかく大好きなのです。それしか書けそうにありません。


★焦眉ニ抗フ文士タレ

 最初から最後までクライマックスというような曲ですね! 何度聴いても滾るものがあります。
 原曲がどちらかと言えば伸び伸びとした旋律なのに対し、オケ版はリズム感がより強調され、はっきりとした区切りを感じる冒頭部分です。指揮で表現すれば腕やタクトで横線で表現しそうな原曲と、上下に振って表現しそうなオケ版というイメージです。
 そして何よりこの曲で気に入っているのはコンサートチャイムです。違っていたら申し訳ないのですが、とても印象的でよりクライマックス感も得られるなぁと熱くなります。
 また、1拍1拍をより強調してという部分では地面を足で踏みしめるような感覚も得られるので文豪たちが負けぬようにと踏ん張って戦うというイメージが思わず浮かぶ曲でした。


開進止メヌ文士タレ

 この曲も最初から最後までクライマックスだと思っているのですが、焦眉ニ~がより1コマを切り取った中で凝縮された戦いのクライマックス感、開進~がフィルムで追うような物語を感じさせるクライマックス感という風に感じています。長髪の文豪の髪がなびくようなイメージも。美しさの中に鋭さもありという、磨き上げた美しさの中に光る刃のような、どこか冷たさもあるような、でも光が照らされて明るさもあるような、色々な感情が詰まった曲だと思っています。それらがオケアレンジになってより深く掘り下げられる感じも。
 また、原曲が大正浪漫を感じさせる音色の楽器を多数使用しているところを、オケ版での音色の違いから感じられる楽曲の雰囲気の違いというのも味わえるのが嬉しいですね!


館長ノ御題曲

 生のコーラスがやはり印象的で思わずそちらに注目しながらだったなぁ…という思い出が蘇りました。そしてやはりコンマスソロですよね! ソからドへの音の繋ぎの部分で毎度、自分死ぬんじゃないかなと思いながら拝聴しております。その後の高音部分も美しさに聴き惚れるばかりです。
 コーラスとオーケストラの大編成が紡ぎ出す音の厚みの貫禄にひれ伏す曲です。


★廻覧

 こちらのCD、随所でオーボエやコールアングレが美味しいので好きな方は絶対にこの騒ぐ気持ちを抑えられない! となるだろうなぁと思いながらも聴いているのですが、そんなオーボエのソロから始まります。聴いた瞬間、「こういうアレンジがあるのか…!」と、記憶がなくなる伏線になるソロでした。途中の旋律でもスタッカートの響きの美しさで魅了されますね。

 改めて思うのですが、廻覧と折衷食堂は更に無限の可能性が広がっている曲なのでは!? と、思わずにはいられないです。どの曲でもそうだと思いますし、未知ノ路~でも同じようなことを書いていますがベクトルが違うと言いますか。アレンジの回を追うごとにこんなに曲の世界観を掘り下げられるものなのか…! と。改めて作曲・編曲される方の持つその凄さに感動します。

 オケ版は特に、フレーズごとにページをめくっていって…という本を楽しむ感覚に近いです。



 坂本さんがインスピレーションをたくさん頂いたと書かれているベンヤミン・ヌスさんのピアノ版が上記動画です。ドイツのTVで放送されたようですね! 何度拝見しても素敵なアレンジと演奏に胸打たれます。


★★折衷食堂

 オケ版で最もお気に入りの曲がこちらです。
 冒頭部分のアレンジがあまりにもどストライクというのもあり、座席で聴いていてこれまた死ぬかもしれないと思いながら、いやエンドレスで聴くためにも生きねばならないと思った曲です。
 この曲もオーボエとコールアングレが大活躍ですよね! 冒頭部分のコールアングレのソロの長音はまさにサントリーホールの響きもあってそのまま自分も音と共に天井に吸われるのでは? と。
 揺蕩うような美しい冒頭部分のアレンジに自分のすべての感情が詰まっていると言っても過言ではないのですが、そこから始まるおなじみの旋律もまた穏やかでやさしくてふわりとしていて、愛らしくもある曲というのがまた好きです。
 原曲は自分は和食、洋食とどちらも食べたくなる曲で、ピアノアレンジはお酒が舐めたくなる曲で、オケ版は洋食の中でもふわふわしたものが食べたくなります。オムライスだったら卵がかっちりしているのではなくふわっとしている感じですね。あとは甘い物ですかね。
 アレンジや楽器の編成でこうも印象が変わるのだなぁとしみじみ思うのでした。


★★いざ征きめやも

 おぼろげな記憶の中書いたコンサートの感想でしたが、この曲でコールアングレについて書いたのはビンゴでしたね! CDを聴いて、セーフと思いました(笑)

 そして後半ですよ! 聴き始めはお馴染みの、いざ往きめやもなのですが「おや?」と思った頃にはアレンジの虜なんですよね。心臓を掴んで離さないそのアレンジにコンマスソロでまた急所攻撃を食らってそこからの旋律で完全にノックアウトという嬉しすぎる曲です。このアレンジを聴けただけでも今の人生儲け物というくらいにお気に入りのアレンジです。
 解説でも触れられておりますが物語性が富んでいて、文豪を扱うタイトルとしてもリンクしておりますよね。

 それにしても2:05から、一気に変わって壮大なのにも関わらず儚く切ない旋律が奏でられて、こうくるかー!!! と、何度拝聴しても嬉しすぎるのですよね。このCDの感想で、このアレンジがトドメと何度書いたか忘れましたし、どんだけトドメ受けてるんだと言う感じですが、つまりそれくらいなんですよ!!! 曲の好みは相性なので一概には言えませんが、自分と似た趣味の方ならばノックアウト連続という感じで間違いないと思います。オケアレンジで1番のお気に入りの曲は折衷食堂なのですが、フレーズだけという限定的なものを含めるとこの後半のアレンジが1番かもしれません。それくらいなんです。
 そういえばこの曲はコールアングレで始まって終盤はオーボエが引き継ぐというのもまたとてもよい演出でございますね! 最後の最後のピアノの和音もすごく好きです。しかしこのCDの感想はやたらオーボエ贔屓になってますね。それくらい印象的だったと。


蝕ミニ抗フ文士タレ

 聞き慣れた通常戦闘曲でもあるこの曲ですが、オケ版を聴いてはこの豪華さで文豪たちは不戦勝でいけるのでは!? なんて思ってしまいますね。
 この曲はやはり金管楽器が好きです! 特にホルンが美味しいな~と聴きながら思っているのですが、やはり金管楽器が合わさると金属らしい独特の音色が眩しいですね。あとは最後の最後のティンパニが大好きです! やっぱりこうずしんと盛り上げてくれるのはティンパニだな~とこれまた思いながらでした。
 イベント中などは特に何度も何度も何度も聴く戦闘曲たちは、今まで出たCDたちを掛けながら…というのもできると思うと嬉しいことですね。


破綻スル齒車

 冒頭部分を聴くだけで勝てると確信してしまう曲です。そこからハープって美しいなぁと思いながらコーラスでまた圧倒されます。
 普段ゲームをしているときは頼むからそんなダメージ叩き込まないでくれ…! と、ボスに懇願する感じなのですが、曲だけ聴いているとこんなに貫禄あるなら仕方ないなと思えてしまうんですよね(笑)特に最後とか、これは文豪側が勝ったという陽の光を感じる部分ですが、ボスが勝ったという風に変換すると尚更仕方がないと…!

 CDで聴き直して意外と1番耳に残ったのはトライアングルかもしれません。お、今鳴ってるなとついつい注目してしまうのでした。違う楽器だったらすみません…。


文豪とアルケミスト for Violin solo & Orchestra

 コンサートの感想でも書きましたが、自分はこのときの松原さんのソロの旋律の表現方法大好きなんですよ! 限られた中で大胆に歌い上げるこの演奏が大好きです。
 全体を通しても、オーケストラのみなさんがいつもの旋律でという中でこれでもか! というほどやってくださるのがすごく好きで好きでたまりません。タメや音の切りなども今回のソロ仕様な気がしているのですが、それがまたどツボなのです。
 
 文豪とアルケミストから始まり、文豪とアルケミストで終わるのですがその違いもまた美味しいのですよね!
 この曲を聴いてしまうと終わってしまうのですが、この曲は始まりの曲でもあるのでまたこの世界へ…となれるのが嬉しいプログラムでした。



 というわけで最高におすすめのCDです。
 試聴動画を見て、少しでも気になった方は是非!!!!! と、心から思います。感想を見て少しでも気になって下さった方がいたら万々歳ですし、そうでなくとも布教しまくろうと思います!!!
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